2013年12月19日木曜日

雨と強風の川辺川のヤマセミ。 Crested kingfisher in rainy and windy Kawabegawa river area.

 たった今羽田空港からリムジンバスで吉祥寺経由で雨の武蔵野に戻ってきた。人吉程ではないが東京にしては異常に寒い、3℃位だから雪になってもおかしくは無い。しかしこの雨量が雪になったら交通は完全に2日間マヒするだろう。昨日までの人吉エリアの方が雨量は少ない。

 それは川辺川や球磨川本流の水の濁り方や水位を視ていれば判る。その状況を見ながら、ヤマセミの撮影ポイントを勘で判断しなければならないので、こちらも必死だ。東京から通って来るから人吉に居る一分一秒お金が掛かっている。ヤマセミを探して歩きながら、あるいは撮影しながらタクシーの様に頭の中でメーターの落ちる音が聞こえる。

 だから、どんなに雨が強かろうが川が濁っていようが撮影は欠かさない。ヤマセミだって今日は雨だから採餌を止めよう・・・などとは絶対に思わないだろう。今回の撮影行では今までにない切り口でのヤマセミの生態が観察できた。オイオイこのWEBサイトやブログで公開して行こうと思う。人吉・球磨地区の球磨川流域だけのヤマセミに限った事かもしれないが、この12月に既に繁殖活動の兆しが観察できたのだ。これには相当驚いた。

 撮影した画像の整理に少なくとも1週間は掛かるが、とりあえず昨日の結構強い雨の中で撮影した川辺川でのヤマセミの様子をアップしたい。一時は暗くてどうしようもない天候だったが、そんな中でもヤマセミはそれなりの良い表情を見せてくれた。

川辺川は人吉中心部を流れる球磨川本流とは打って変わって山奥の感じが或る。したがって球磨川本流のヤマセミよりはるかに警戒心が高い。それでも車の中や迷彩服を着ての樹木を背負っての撮影であれば近寄って撮影できる。
 
野鳥は上空から、つまり上からの視線には異様に警戒心が強い。こういった背後からの撮影は振り向かれたらアウトだから、子供の頃やった缶蹴りの要領で近づかねばならない。
 
川の中州の雨に濡れた岩の上で佇むヤマセミ。
 
水面は強風と雨の波紋で白っぽくなっている。
 
川幅が狭い所では暗いうえにこちらの存在がバレてしまうので前からの撮影は難しかった。
 
明日は早くも繁殖期の予兆を感ずる行動をご紹介したい。