2014年1月18日土曜日

川辺川でゴイサギの飛翔をきちんと撮る。 I took photos of Black-crowned night heron in a morning at Kawabegawa river near by Hitoyoshi.

 野鳥の中で唯一御所に上がれる高貴な位=正五位を授かったゴイサギ。要はそれほど高貴な方々に身近な野鳥だったのだろう。平家物語の中で醍醐天皇の宣旨に従い捕らえられたため正五位を与えられたという故事が和名の由来になっている。だから目の玉は赤いが決して最近の外来種ではない事が判る。

 このゴイサギは熊本市の江津湖でも加瀬川辺りで釣り人の横でたむろしながら、釣り人が雑魚を放ってくれるのを待っている姿を良く眼にする。しかし何故か遠くの道の上に小魚を放っても飛んで行かずに大股で歩いて行くのが面白くて1時間ほど見とれたことが有った。この模様は2012年に自費出版した写真集「江津湖の野鳥」にも収録した。

 江津湖ほどではないが、八代の八代宮の堀、日奈久の漁港船溜まりに夕方に成ると何処からともなく沢山集まってくる。野鳥の中では何故か猫背に見えるのでちょっと不気味。有明海を隔てた島原市のアーケード近くに流れる川にも20羽以上が昼間固まっているのを撮影した事がある。

 正直言って決して可愛くは無い風体だが、何故かこの野鳥に魅かれる。ササゴイ、ヨシゴイなど一見不気味な野鳥のグループだが、このゴイサギは赤い目の兎のような、それでいてペンギンのような不思議な形態をしている。基本的に夜行性のはずだが熊本県内では真昼間から平気で行動しているのをあちこちで見かける。

 この日の川辺川は朝から川霧が立ち込め、その中を朝陽が貫く中を悠然と飛んで行った。

後姿ながら赤い目をした独特のゴイサギ意外に細身に見える。

体の長さに比べこれも意外に長い主翼だが脚が短く見える。

こうしてみると確かに主翼は長い。

朝の川霧で水面は真っ白に光っていて撮影しにくかった。

だんだん遠くなって行って・・・。

川霧が渦を巻く辺りで日陰に入ってしまった。