2014年1月9日木曜日

”号外!” 江戸の正月の門松飾りの色々をレポートします。 I would like to introduce the various types of the New Year's pine and bamboo decorations of New Year holidays.

 昨年末に街で見かけたクリスマスツリーのレポートを「号外」でアップしたら、直ぐに数名の方々から「当然、正月の門松のレポートもあるんだよな?」との半強制的なメールを頂いた。そこで年末の街中と年始の街中で正月飾り、門松を幾つか撮影したのでご紹介。

 歩いたのは神田日本橋~九段界隈。昔のTV帯番組「ちい散歩」ではないが2万歩程歩いたか。昔から景気と正月飾りの豪華さは比例するというが、なかなか豪勢に飾っている所もあれば、町内全部同じ飾りで簡素統一化している所もあって千差万別だった。戦後一時流行った門松が紙に印刷されているのを貼るだけと言う所は見られなかった。引き続き景気上昇に期待する気運が高まっているらしい。

 当然日本全国各地で正月飾りや門松は違うのだろう。 基本的には真ん中の三本の太い竹を節の所で水平に切った「寸胴」と呼ばれるタイプ、これは平安時代から有ったらしい。次に竹を斜めに切って切り口を正面に向ける「削ぎ」というタイプ、これは徳川家康が武田勢との戦いの時に始めたといわれているらしい。この「削ぎ」と言うタイプは切り口の真ん中に竹の節が来るタイプと節をよけて綺麗な切り口を出す2タイプに分かれているが東京では前者をまだ見た事が無い。

 正月の門松など飾りは七日の松の内が終わると撤去する場合と、小正月1月15日まで飾る場合と色々だが、ほとんど東京では七日に撤去される。
 
銀座から続く中央通りに面した古風なお店の飾り。日本橋界隈は両サイドに長い笹竹を配し細いしめ縄飾りで竹を結び松の枝を配して中央に御飾り。結構まとまっていた。

上のお店の道路の反対側でも日本橋スタイルだった。これは江戸の商人が流行らせた商家の飾りつけだったようだ。いわれは店の若い人に訊いても誰も知らなかった。

山梨中央銀行の入り口。両サイドの飾りつけはこの町内会統一だった、世話人が手配したのだろうか?売り込んだ業者は一儲け?

日本橋三越の正面玄関。なかなか立派な伝統的寸胴タイプが置かれていた。

英国ロンドンのトラファルガー広場のライオンと同じ物、しかし入口に紫紺の暖簾を掛けるあたり知恵者がいるモノと思われる。

正面玄関を入ったところのロビーの正月飾り。

東京駅八重洲北口のGRANTOKYO・ノースタワー入口

同じく東京駅八重洲大丸の入り口、上のビルの隣なのだが似ていて微妙に違う。

九段の靖国神社脇の一般的なビル。これも寸胴タイプ

上の画像の対面に在る角川書店の入り口。これは削ぎタイプの変形で切り口のてっぺんを横に切ってある。尖り過ぎたくないという事か?