2014年1月1日水曜日

2014年はヤマセミの不思議な行動レポートからスタート! I would like to start my blog of new year 2014 with wonder play photos of Crested kingfisher.

 謹賀新年、本年もよろしくお願い申し上げます。

今年最初のヤマセミ WEBブログは昨年末、川辺川で私の目の前で繰り広げられたヤマセミの何とも理解に苦しむ生態の画像から開始したいと思う。川辺川の中流域で2年前から観察を続けている個体(つがい)がいるのだが、この12月昼前から車の中から観察を続けていて、目の前30m程の川の中に在る大きな岩にいつものヤマセミのメスが木の枝を咥えてこちらに向かって留まった。

 幼鳥が採餌練習で木の葉や小枝を水中から拾ってくるというのは、文献や諸先輩方のブログなどで散々学んだのだが、実際は成鳥になってからも幾度となく何かの拍子に水中から木の葉や枝を咥えて戻って来る画像を撮影していた。そのようなケースは既に10パターン程撮影している。すべて場所も個体も異なっている。

 其れだけだと、「そういう事も有るだろう」で済まされるところだが、今回はいささか様子が異なっていた。何と短時間に連続で3回も珍しい行為をこちらに向かって「見せつけた」のだ。その行為とは、咥えてきた棒切れをくるっと回転させて咥え直すという信じられない行為だ。画像が無くてこのような事を話せば「またー、話を面白くしようとしてぇー」とまず絶対に信じては貰えない事がはっきりしているので画像でお見せしたいと思う。

 いったいこの行動をどの様に理解して良いのか。幾らこちらを認知しているとはいえまさか人間にそのような行動を自慢するとは思えない。3回ともわざわざこちらを向いて行い、幾度もこちらの様子・反応を伺う仕草を見せるなど狐ならぬヤマセミにつつまれた様な気持に成ったのは間違いない。学術的にどうなのかは全く分からない。このブログではこういう行動が有ったとだけ、事実を公開するに止めたいと思う。

 今回はその最後の回の画像だ。二回目は拾ってくる小枝の形も色も違うので判別しやすい。二回目以前はまた別の機会に公開したい。

3回目のダイブから黒い棒切れを咥えて・・・。
 
真正面からこちらに向かって大きな岩にランディング。前2回とほとんど同じ場所。
 
主翼全開は2度目にタイミングよく撮れている。
 
着地して、しばらくこのままこちらを向いたまま。
 
で、やにわに棒切れを上に放り投げ・・・
 
頭をひねって逆側からパクッと咥えた。力が入ったのか瞬膜が閉じている。
 
次に、棒切れをキャッチしたままの向きで、
 
同じく、前回より大きく放り投げた・・・。
 
しかし勢い余って取損ね、棒切れは岩から転げ落ちて川の中に、アララとそれを見送るヤマセミ。
 
向きを変えて「アンタ視てたわねー?」の視線をこちらにしばらく送り、
 
「フン!」と云う感じで去って行ったのだった。
 
こういう場面を目撃された方は是非ご一報頂きたい。これが一体何を表すのか、採餌後の練習なのか、単なる気まぐれなのか、他の野鳥でこういう事をする種もいるのだろうか?カラスなどやりそうだが、人に見せているように見えるのは全くの偶然なのか?もしそうなのであれば何故3回とも同じ方向を向いて行うのか?疑問は尽きない。
 
今年もこのようなヤマセミの生態を沢山観察撮影したいと思っている。出来る限り早くこのブログにアップして皆様にも観て頂きたい。今年も皆様是非よろしく願いたい。