2014年1月16日木曜日

コウノトリ八代海沿岸へ!2007年の兵庫以来の快挙。 Oriental Storks are coming to Yatsushiro sea side area now.

 2007年広告代理店時代、日本文化デザイン会議兵庫大会で兵庫県豊岡市でコウノトリ野生復帰推進連絡協議会の本部で色々お話を伺った。まだ2007年の段階では野外での自然繁殖は最初の1羽のみでハード放鳥とソフト放鳥が始まったばかりだった。この年の文化デザイン会議でコウノトリ野生復帰推進連絡協議会に地域文化賞が贈られ、シンポジウムが行われた。このシンポジウム運営で数日間滞在したが、まだこの時点で自分自身野鳥の撮影を始めていなかったので今思うと非常に残念。

 しかしその後野外自然繁殖が増えて、長距離を飛べる大型の野鳥らしい神出鬼没の飛来情報があちこちから舞い込んでくるようになった。その中の2羽が八代海沿岸に飛来したというニュースは非常に嬉しかった。他のエリアでも出遭って撮影したが八代での遭遇はまた格別だろう。

 このコウノトリは今年沢山飛来しているクロツラヘラサギ同様にくちばしにセンサーが有り、地中や水場の底を探りながら生物反応を捕え採餌する。そのためサギやツルの類のような敏捷な採餌方法ではなく「まさぐり採餌」で年中下を向いているような画像になってしまうことが多い。

 一方、飛翔力は相当優秀で、日中サーマルを捕えてぐんぐん上昇する。結構な上空を飛行するようだ。兵庫から九州となるとどの程度の高度で飛来したのか調べてみたいが、相当な向かい風だったろう。基本的にコウノトリは成長に成ると鳴かない。くちばしをカタカタさせるクラッタリングという方法でコミュニケ―ションを行うが上空ではどうしているのか知らない。豊岡市ではコウノトリの餌を増やすため、田畑に農薬を使用せずカルガモ農法などでドジョウやカエルの繁殖を成功させている。2007年の段階ではアオサギやコサギ類も非常に豊岡の田畑に集中していた。その後どうなったのだろうか?機会が有れば行ってみたいと思う。

基本的に上空に上がると余り羽ばたかないでサーマルに乗って上昇する。

高度50m程度までは良く羽ばたいて上昇する。

採餌場所の移動に関しては基本的に30m程度の高度で移動する。

輪を描き始めたら高高度へ上昇する証、ぐんぐん高度が増してしまう。

この時はこれ以上の高度には上昇しなかった。

このカット画像は豊岡市でのもの、相当高度が高くなってしまったが5羽がサーマルに乗った。

これも2007年の時の豊岡市の画像だが、この高い塔の上が営巣の場所だというのだから驚いた。きっと高所恐怖症ではないのだろう。