2014年5月1日木曜日

キレンジャクの飛翔!奥日光戦場ヶ原報告その3.  I saw group of Bohemian Waxwing flying at Senjogahara of NIkko .

 街中でのキレンジャクの大群に遭遇出来れば飛翔シーンの撮影は比較的チャンスは多いかと思うが、周りを樹木に囲まれた湿原の川沿いではなかなか飛翔シーンの撮影が難しい。今回3回遭遇したうち2度は湯川沿いの低灌木のズミの自生エリアだった為、バラバラに川の対岸のズミと木道側を往復する際に撮影が可能だった。

 29日の群れは高いカラマツの高枝にまとまっていた為、2~3羽ごとに去ってゆくシーンを撮影する事が出来た。いずれも横方向への飛翔シーンは撮れるポジションに無かった為、こちらに向かって飛んでくるチャンスが多かった。しかしご存じの通り手前へ向かってくる高速移動被写体は非常にフォーカスが難しい。500mm以上でAFのサービスエリアに飛ぶ鳥を入れ続けるのはまず不可能。したがってチャンスはほぼ1フライトに一度だけ。

 学術的に言えば殆ど意味のない飛翔シーンの画像だが、野鳥撮影を楽しみにしている人間にとっては結構大変な事なのだ。野鳥に対する接し方、楽しみ方は千差万別、その楽しみ方に貴賤が在ってはいけない。野鳥の種類に詳しい者、生態に詳しい者、統計に詳しい者、生物学的特徴に詳しい者、色々居て良い。

 野鳥写真家の間では「飛びもの」ばかり狙っている人も居る。ノートリと言ってフレームに程よく被写体を入れ込みトリミングしなくて済むほど近づけたと自慢する者もいる、千差万別だ。それぞれ個人個人の価値観が全て違うのだから優劣・上下は付けられない。自分にとってベストの状態が常に追求できればいいのではないだろうか?そういう意味からすれば今回の奥日光戦場ヶ原での撮影成果は画像的にも過去に無い程満足のいくものだった。

ほぼ目線の位置でこちらに飛んで来て頭をかすめて行った一羽。

順次飛び去って行くキレンジャク

上のカットの連続バージョン

手前の枝に居た一羽の飛翔シーン

数羽は皆と違う方向へ移動した。

これはまだ駐留している最中の枝から枝への移動シーン。胴体に比べて翼面積が狭いので気に成ってはいたが、たぶんジャンボ機や輸送機のような感じで、太めの風船に翼を付けた様な感じなのだろう。もっとも気になる野鳥の一種である事に変わりは無い。