2015年4月15日水曜日

南薩摩でチョウゲンボウと1時間遊ぶ! I observed a Common kestrel for about 1 hour.

 南薩摩の干拓地には3月末でも色々な野鳥が飛来したり、まだ居たりする。自分では確認していないが中学生がコミミズクの飛翔シーンを撮影して投稿しているらしい。言われてみればコミミズクやチュウヒ類が生活しやすい環境があちこちに在る。時期によるのだろうが、干拓地と言う場所は数多くの野鳥にとって生活しやすい場所なのだろう。なんとか市民の森だの野鳥の森と言われる公園より、よほど多くの野鳥に出遭えるような気がしないでもない。

 この日はヤツガシラに出遭えて1時間後、興奮冷めやらぬ状態で干拓地に入り、何か居ないかと思って超ノロノロ運転で農業関係者の車優先で避けながら進んだとき、大きな野鳥が砂地っぽい畑に舞い降りたのを目撃した。50mも無い距離でチョウゲンボウだった。車を草地に寄せて停めて中から暫く様子を伺った。

 畑の杭と地面の間を行ったりきたりして何かを採餌している。杭から飛び立ち一気に地面にドン!と降りて砂地を黄色い足で掻いて何かを咥え盛んに食べている。何度か視て撮影し液晶で確認するとオケラのような大きな虫だった。杭から餌場までの距離はホンの10~20m。

 こちらは車から一歩も出ないから気にはするもののチョウゲンボウも警戒はしていないようだった。チョウゲンボウから30mも離れていない所で農婦が作業をしているが、全然平気で普通にしていた。ひょっとしてペットのように飼っているのかと思えるほどだった。時々農婦と眼が合っていたようだが「あらまあ!」といった感じで農婦も見入ることなく作業を続けていた。人間との共生のある一面を見たような気がした。トビやモズ以外の猛禽類がこれほど人間の傍に居るのを見るのも初めての事だった。思わず人吉でのヤマセミと人間との関係を思い出した。

こういう地上での豪快な絵は初めて撮れた。


尾羽が2枚以上換羽の時期なのだろうか抜けていた。


畑の杭に留まっては獲物を見つけ飛び立つ。

乾燥した畑をバックに超低空で飛ぶ。

さすがに猛禽類の面構え。大きいのでメスだろうか?

農婦との距離10mほどか?お互い眼が合っても逃げない。

明日は採餌の場面と飛翔の場面をアップ予定。