2016年2月4日木曜日

氷点下の朝はホオジロの吐く息も白いのだ! The breath a Meadow Bunting breathes out is also white !

 富士山麓の標高700~800mにある大学の野生研究施設で会議合宿があり、野鳥も観察・撮影出来るだろうといつものセットを持っていった。

 期待にたがわず、面白い画像を収録できたのでご紹介!早朝、日の出と共に刻々と変わる富士山の姿を撮影して居た時、太陽の登る方向の樹にホオジロが留まって盛んに鳴き声をあげ始めた。独特の声なので逆光でもすぐに判別できる。まだ本格的な囀りとはいかないが、結構長めに鳴くその口先を観て驚いた!逆光のなか、吐く息が白く見えるのだ。

 慌ててレンズを替え、富士山そっちのけでそちらに集中した。わずかな風が後ろの山から吹き降ろしているので、基本的には吐く息は下へ流れていたが、風が止むと吐いた白い息は少し上へ進む。なおかつ鳴き声に応じて吐き出す息が違うのでとても面白かった。
 150カットほど撮影して、自宅に戻って大きな液晶で再生したらなんと!どこかの水族館のシロイルカではないが、輪っかが出来ているカットがあった。

 自分にとっては珍鳥・迷鳥も嬉しいが、こういう野鳥の生態?を見つけた時の方が心躍るのは何故だろう?余程色々幸運な条件が重ならないとこういう画像は撮れないのだろう。ほんの少し、NHKで世界中を周り、野生生物の生態映像を収録しているチームに入りたいと想っていた昔を思い出した。

この辺りからダイアモンド富士は4月半ばに見られるそうだ。まだ今ははるか南の方向から上がるので見応えのある画像は望むべくもない。手前の雲に陽が当たり頂上に陽が当って居なかった。

田貫湖の北山部に小田貫湿原がある。勿論小だぬきが居る訳ではない。

朝は-10℃にもなる内陸なので湿原は完全に結氷中。

宿舎の中から富士山を撮影中気が付いたホオジロの鳴き声と白い吐く息。

裏山からの風で下に流れていた白い息だったが・・・。

風が止んだと見えてまっすぐ前方へ、たった一カット丸い輪っかが撮影出来ていた。