2016年4月23日土曜日

団塊世代が考える観光活性化「八代市の場合」やませみ・かわせみ号プロジェクト。

 昨日一日の当ブログへのアクセス数が久しぶりに300を超えて350台に接近した。Googleアナリスティックのマーケティングデータを見る限り、何もその日アップしたブログ内容にアクセスする方が300を超えるのではなく、以前のブログ内容にアクセスされる方の方が圧倒的に多いのも面白いデータだ。

 例えば昨日の段階で言えばアクセス数の2位・3位は2年も前の投稿ブログだ。この辺りを見る限り、やはりブログは刹那的なSNSのFacebookやTwitterとは異なって蓄積される情報発信TOOLなのだと思う。

 このブログを始めたのが2013年の5月14日だから、もうすぐで丸3年経過する事に成る。この間のアクセス・ページビュー数は今現在までで17万5千余りだ。必死になって水増しアクセス数を稼ごうとするサイトと違って、自分がサイトを開けた回数はカウント出来ないようにしてあるので実質のアクセス数と視て良い。

 アクセス数のうち海外でアメリカ合衆国が多いのは定期的なブログ監視ロボットだという説もあるが、アメリカが異常に多く、英国が非常に少ないのは合点がいかない。ましてや中国などはもっと有っていいだろう。筆者は割りに純粋にアクセスしている数に近いと視ている。理由としてTwitterのフォロワーが1350名を超えている今、そのほとんどがいわゆるバーダーで、海外の人も多いからだ。ブログ更新の告知はTwitterとFacebook両方で行っているので、アップした瞬間アクセス数が急激にアップする事でも情報告知・拡散の重要性を強く感ずる。

 5日ほど前、国内の地域限定メーリングサークルへのブログ更新告知を止めた所、昨日も述べたが止まった理由を問う連絡が多数来た。経緯と詳細理由を具体的に述べてお詫びをしたが、皆さん一様に驚かれたようだった。昨日のアクセス数急増はその影響だろうか?

 このブログはパソコンでじっくり見て下さる方が75%を占め、スマホ系で観ている方は25%程度であることがやはりGoogleアナリスティックの結果に出ている。

 毎日野鳥関連のブログを掲載しているのだが、毎日そればかりでは飽きるだろうと週末2日間だけ、団塊世代の色々な話題をアップし始めたのが2年半前の12月28日。始めてすぐ、何とこの土日のアクセス数の方が平日の野鳥ネタの日より多かったりして非常に複雑な気持ちになったものだ。

 しかし此の現象は野鳥の好きな世代が団塊世代、もしくはその世代に近く、共通の話題が在る為だと分析した。開始以来の全体のアクセス数ベスト10内に「団塊世代~」が5本も入り、4~8位を占めているのだから驚きだ。アップするこちらの思惑と読者の期待が程よく合っているという何よりの証だろう。
そういう総合的な見地から見てみると、今回JR九州が来年春からスタートさせようとしている熊本~人吉間の観光列車「やませみ・かわせみ号」のプロジェクトをこのブログで取りあげない訳にはいかないと思う。

熊日新聞が報じる「やませみ・かわせみ号」記事

 八代の太田郷小学校に居た1960年から隣の八代二中に移る頃、筆者が鉄道に夢中になった事は「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」の最初のあたりに記した通りだ。当時の列車時刻表は今でも持っている。鉄道友の会に入りSLブームの5年以上も前から蒸気機関車の写真を撮りまくっていた。

 一方で、2003年九州新幹線部分開通の際の八代市の観光活性化で八代市へ通った。続いて「全国育樹祭熊本大会」、「2006年世界女性スポーツ会議くまもと」の仕事等で毎年10回以上東京から熊本県庁や市役所、あるいは熊日新聞傘下の広告関連会社に出張した。当時の県庁や市役所の方々とは今でも交流させて頂いている。この出張の際に市役所の目の前の坪井川のカワセミに驚き、同時に熊本城の野鳥撮影に嵌まり始め、更には江津湖中心に仕事の合間に各種野鳥の写真を撮り始めていた。

 つまり、小さい頃からの鉄道への関心と、地域の観光活性化という仕事の領域と、野鳥に対する興味が相乗効果を上げ始めたここ数年の成行きの中、今年の1月7日JR九州の方からヤマセミ問い合わせのEメールが来たのだった。

 もちろん個人宛のメールなので、法的にも、ルール・マナー的にも差出人に断りもなく文面を他人へ公開する様な事は出来ないので要約するが、概ね「ヤマセミという野鳥に関して人吉界隈での生態、伝説、逸話、関連史跡、住んでいる方にとってどういう位置づけなのか?」を熱心に問い合わせる内容だった。

 ちょうど5年前から人吉に通い続けて他では出来ないヤマセミという野鳥の生態と人間との共生・共創に関する研究をしていた所だったので、数日後電話を頂いて3~40分も話し込んでしまった。もちろん、これがその後の「やませみ・かわせみ号」プロジェクトの話に繋がったか否かは判らないが、結果的に功を奏する事に成ろうとはその時点では全く想像だにしていなかった。

 その中で、自分が東京の広告代理店に勤めていた時、ご縁が在って八代市の観光活性化を行っていた事、八代市の市の鳥はカワセミ、一方で街中をヤマセミが飛び交う人吉市の市の鳥はウグイスだった事。全国の都市で市の鳥が2種類以上存在する都市はいくらでも在る。その中でヤマセミを市の鳥にしている行政は、北海道の千歳市、新潟の胎内(たいない)市、岡山の高梁(たかはし)市くらいしかない。そこで人吉市のヤマセミ観察をされている方々と一緒にヤマセミを人吉市の市の鳥にしてもらおうと運動を始めて5年経つ・・などという話をした。

 もしそれが実現すれば、球磨川の上流の人吉市がヤマセミ、河口の八代市がカワセミで、同族のこの野鳥の話題を中心に一緒に色々な観光活性化策、マーケティングプランを立てられる。球磨川繋がりで八代市と人吉市が相互・相乗効果を上げられる。たとえば八代港に入港する海外からのクルーズ客を人吉に呼び込むとか、経済活性化に通ずるアイディアも出て来ようなどとお話をした。この辺りは広告代理店の仕事で観光活性化を行ってきた経験値が役に立った気がするが、思い上がりだろうか?

 更には八代駅から人吉へ向かう列車をヤマセミ号、人吉発八代行きの列車をカワセミ号とすれば、特別な列車に野鳥の名前を付ける旧国鉄・JRさんの列車に野鳥の名前を付ける伝統を守れるのではないだろうかという提案話までしたのを記憶している。自分が小さい頃からの鉄道ファンで歴代の国鉄の特急「つばめ」「はと」「はやぶさ」「はくたか」「はつかり」「白鳥」「とき」「かもめ」等には皆乗った経験があるという話もした。しかし自分にとって一番身近な「やませみ・かわせみ」という名が付いた列車が出来ればこんなに嬉しい事は無い。

 しかし、実際の話はとうの昔にJR九州社内で「やませみ・かわせみ号」というプロジェクトが出来ていたに決まっている。JRはそう簡単に一般の外部の人間のアイディア話など聞くほど甘い組織ではない。あくまで偶然、少しJRさんがプロジェクトに自信を持ったかなー?程度のモノだろう。むしろこちらの話を電話で聴いて勘違いし「どこから漏れたんだ?」と驚いたかもしれない。
 繰り返すが、これが本当に実現して、自分にとって一番身近な「やませみ・かわせみ」という名が付いた列車が出来ればこんなに嬉しい事は無い。

 新聞記事で「やませみ・かわせみ号」本決まり!の情報を得たので、JR九州の担当者宛、何かの役に立てばと自費出版したヤマセミ写真集とカワセミが載っている写真集「江津湖の野鳥」を今回地震のはるか前4月3日に贈ったが、未だに着確認メールすら来ていない。どうした事だろう?余計な事をしたつもりは毛頭ないが「こいつ、今後うるさそうだ・・。」と敬遠されてしまったのかもしれない。まあ残念だが良く有る話だ。