2016年9月7日水曜日

楽天ANAパックにはレンタカーを一緒に申し込まない方が良い! Don't set up booking Rental car with ANA PACK of Rakuten !

 いきなり現れた台風10号関東直撃のお陰で、8日から鹿児島空港経由で人吉へ向かうはずだった予定を変更せざるを得なくなった。
台風13号の進路予想図、8日の昼前には温帯低気圧に・・。

 台風や大雨の度に、羽田空港で右往左往している旅行客に、「目の前に迫った台風など事前に進路や影響が判っているのに、何故予定変更や便の変更をしなかったのだろう?トラブルの原因は自己責任だろう?」と笑っていた筆者だけに、ANAの台風対処・無償変更のお知らせを視て出発を1日伸ばす事にした。

 宿一泊分が付いて羽田空港ー鹿児島空港往復3万800円なのだから、シニア空割を使うよりも航空運賃ははるかに安い。包括団体旅行チケットなので基本的には搭乗者の都合で変更は出来ない。当然の様に格安システムなので自己都合でキャンセルしてもほとんど代金は返ってこないというリスクは在る。

 今回台風が出発日の明日8日昼頃東京に最接近、ひょっとすると上陸かと言うコースなので、航空機はほぼ朝から夕方まで飛ばない恐れが在る。これはANAがすべての航空券保有者の便変更を無条件で御受けするという案内文をANAパック搭乗者宛に非常に目立つ文字で表示している事でも良く判る。
ANAパックで航空券を予約した人への台風接近に関する対応告示。しかしネットを始終見ている人でなければ、この注意!に接する事はまずない。

筆者はこれにより8日の便を、翌日の午前便に変更しようと思ったら、既に9日午前中はすべて満席、12時過ぎの便にやっと空席があり変更できた。

 そうして、鹿児島空港で借りるはずのレンタカー屋バジェットレンタカーに台風の影響でANAの指示に従って翌日9日の便に変更したため、明日8日には借りにいけない旨連絡をした。これは消費者として最低の礼儀だと思ったからそうしたまでの事。バジェット・レンタカーの窓口担当者は台風の影響と言うのがあまりピンと来なかったようだが「お客様わざわざ有難うございます」と礼は述べてくれた。
バジェットレンタカー鹿児島空港営業所



1985年から1995年までハワイで散々ウインドサーフィン国際大会を実施運営したが、その際借りたのは必ずこのバジェットレンタカーだった。懐かしい!

ここまでは良かったが、20分ほどして、別の人が1日借りる日程が短くなるがその分の返金は出来ないと電話してきた。後で判った事なのだが、ANAパックの主宰者の方に消費者から直接申告・申請すると旅程短縮による損金が帰るようだ。しかしバジェット営業所の担当者はそれを知らないらしかった。

 以前似た様な事が有ってニッポンレンタカー、オリックスレンタカーで借りた際は返却日に1日分返金に成るが、事前のカード決済したカードに戻すのと、今ここで現金でお返しするのとどちらが良いかと訊かれた事を思い出した。

 この記憶が在ったため、「えー、そうなんだ。他のレンタカー屋さんでは返金してくれたけれど?」と言うと、更に20分後092の市外局番の女性担当者から詳細説明の電話が来た。
 大体、その説明を聴いて事の詳細は見えてきたが、要は楽天ANAパックと言う包括団体料金による旅行パックで事前決済されたツアー料金は、どう転んでも末端では対応しないというシステムに成っているという事だ。

 台風など消費者側に何の落ち度もない理由で旅行日程が変更されても航空会社はきちんと対応するにも関わらず、天変地異だろうが、不可抗力だろうがレンタカー屋は短くなった分の返金を自社から直接は返金しないらしい。主宰者の楽天ANAパックの方で対処するという事らしい。しかしこの事が何処に示されているのか消費者としては全く判らなかった。個々に問題が在る!

 結論から言おう。安い楽天ANAパックなどでツアーを組む際には「レンタカーも一緒にまとめるとお得です」というのを簡単に信じてはいけないという事だ。つまり単独でレンタカーだけを借りれば、1~2日早く返却すればその分使用しない日割り計算で借りなかったという事で、レンタカー屋さんのカウンターで少しは未使用時間分の借り賃が戻ってくる。
この1行で軽い気持ちで合わせて申し込んだのが間違いだった。個別でオーダーする方が、いざという時簡単で判りやすい。

 しかし包括旅行パックで主宰者の楽天がまとめて事前にお金を徴収した場合は天変地異だろうが何だろうが、消費者都合で無くても一旦払ったものはレンタカー屋さんからは戻さないというシステムなのだそうだ。

 結局この部分が根拠で、バジェットレンタカーは返金を求めるなら、払ってしまった楽天ANAパックさんへ消費者から直接交渉しろという。システムがそうなっているはずなので、そうして欲しいという。じゃどこにそんな説明が在るのか?と訊いたら、親切に調べてメールしてくれた。しかしその表記を見ても短くなった旅行期間によりレンタル日数が減った分返金に成るとは何処にも書いていない。やってみてまたレポートする事にしよう。

 これは正直助かったが、考えても欲しい、肝心のレンタカー屋さんすら1時間以上調べないと判らないような事を借りる消費者が判る訳もない。自分でネットで調べたり、Eメールで返答を貰えるから良いものの、電脳化していない多数の団塊世代以上の年齢の一般人は一体どうするのだろう?

 ネットを使わない、メールを使わない、パソコンもスマホも使わない消費者達はデジタルデバイドで、今後さらに不利な生活を強いられるのだろうか?

 断っておくが、電話口の女性の担当者長瀬?さんは丁寧な口ぶりだったし、こちらがいきり立つような失礼も無く感じは非常に良かった。担当者には何の問題もない、しかし企業としてのシステムと楽天ANAパックにレンタカーを一緒にした際のリスクや不可抗力時の「損分回復手段」についての表記説明が申し込む段階で殆ど表記が無く、注意喚起がまったく無いのは問題だろうと思う。