2017年2月28日火曜日

1日に4か所のポイントで6羽のヤマセミを観察。I met 6 Crested kingfishers at 4 point at Hitoyoshi city area.

 今朝の人吉市内は放射冷却のせいか、氷点下で霧が濃かった。ほぼ霧が晴れたのは午前9時を回ったころだった。その為かヤマセミの登場はいつもより遅かった。その代わり、目の前の細い球磨川本流の分流部で採餌を繰り返してくれた。矢黒のつがいはこれを視る限りまだ産卵には時間があるように感じた。メスとオスの距離が近いので合体間近と思われる。


その後、球磨川下流部に移動したら対岸遠くで大きな魚を採餌したヤマセミが、魚の頭を前にしてメスの所へ飛んで行ったので、求愛給餌、もしくはメスへの繁殖中の給餌に見えた。相当距離が遠い(300m程)なので安い望遠鏡で観た火星のような画像だが了承願いたい。


 その後、川辺川の個体を観察に行ったら、やたら興奮してこちらに大声で反応するオスが現れたが、今まで川辺川の個体にする合図(手のひらを顔の横で左右に振る)をしたら、すぐに収まった。一羽でいる所を見るとどうやら早い繁殖行動に既に入っているのかもしれない。そうでなければ久しぶりに筆者を見て歓迎してくれたのだろうか?そんな訳は無いので、繁殖期で警戒心が強くなっているのかもしれない。川辺川のヤマセミには近寄らないようにしよう。


最後に、球磨川上流部に行き、風で揺れる樹木の上の方に留まったヤマセミを発見!上空を飛ぶ戦闘機に見とれた瞬間樹木から降りて低い灌木に移動してしまった。


これで人吉界隈4ポイントの確認が終了。4ファミリー共にそれなりに順調のようだ。間違わないで頂きたいのだが、1日に4か所でというのは、決して数多くのヤマセミに出逢えていることを自慢している訳では無い。1ファミリー、1つがいだけを観察して「ヤマセミはこうなのだ!」と言いたくないだけ。つがいの個体差による生態の違いを理解できるかもしれないという「念には念を入れて」の理念から来る行動なのだ。

 その意味からしても、人吉市という場所の持つヤマセミが生息するに最高の環境は素晴らしいと思う。JR九州の「特急かわせみ・やませみ」はいよいよ3月4日から走り出す!

2017年2月27日月曜日

ホオジロのガードくぐり! Meadow Bunting was passing through the bar and flew away!

 久しぶりに熊本港の親水公園へ行ってみた。ここで初めてヤツガシラに出遭ってから早くも4年経過した。柳の下のどじょうを狙ったわけではないが、何か面白いのが居るのではないかという期待はあった。

 結果、クロツラヘラサギ、オオジュリン、など予定外の野鳥に恵まれた。ヒバリがやたら鳴きまくってホバリングを繰り返す中、ホオジロが昼の12時に盛んに飛び回っている。芝生の公園内のあちこちでホオジロを見かけたので、飛び立ちを撮っていたら、赤白のバーをくぐって飛んで行った個体があった。この後、昨日に引き続き不知火干拓に移動、ニュウナイスズメの200羽を超す群れに囲まれ撮影三昧だった。

 氷川でクロツラヘラサギの採餌シーンを間近で撮影、動画も撮って大満足だった。その後宇土半島の付け根の御興来海岸(おこしきかいがん)へ初めて行ってみた。アマチュアカメラマンの間で人気の波の造波作用で出来た砂州があばら骨のように見える観光名所だ。大潮だからきちんと見えると踏んでのチャレンジだった。

 行ってみたら、誰が撮っても同じアングルになる観光展望台より、海岸でポイントを探した方がはるかにオリジナリティあるアングルを探せる事に気が付いて、さっさと移動。いろいろな場所でシャッターを切ってみた。これは後日公開予定。
真昼のホオジロ!普通は朝が活動のピークのはずが・・・。


まさかとは思ったが、陰の位置を確認したくぐっていた。

まさか、撮影者にサービスしてくれたのではなく、全くの偶然なのだろうけれど、猛禽類などに追われたときに自分はくぐれるが、大きな猛禽はくぐれないと踏んでの身に着いた知恵なのか?

2017年2月26日日曜日

ニュウナイスズメは意外に綺麗だと思う。I think Cinnamon Sparrow is beautiful.

 ニュウナイスズメは勿論スズメ科の野鳥だが関東エリアでは冬季にはほとんど見ない。以前晩秋に奈良公園で沢山見かけた。12月初旬に奈良公園へ行くとビンズイ、ニュウナイスズメ、ルリビタキ、アトリなどが見られ野鳥の宝庫に近い。その奈良公園に森林地帯を切り開いて観光ホテルを建てようとするバカな動きが有るようだ。

 奈良市内が都会化していく中、古い佇まいを保存しようとする民間の動きが街中にある中、奈良の静けさと樹木に囲まれた荘厳さを、高いお金を払った一部の人間の宿泊施設にするなどもってのほかだろうと思う。反対運動に署名したし、全面的に応援したい。

 そんな奈良公園で印象深かったニュウナイスズメの小群に熊本の不知火干拓で出遭った。今日早朝武蔵野を発って昼に熊本空港到着。早速不知火干拓に直行し色々な野鳥に再会してきた。ニュウナイスズメに始まり、コガモ、オオバン、ジョウビタキ、ツリスガラ、カシラダカ、オオジュリン、ヒバリ、結構多くの野鳥に出逢えてラッキーだった。

 まずは初日、ニュウナイスズメをご紹介!
野鳥に興味を持つ前だったら、此の野鳥がスズメだとは夢にも思わないだろう。

少しグレーっぽい見ごたえのある野鳥だと思う。


飛翔中のメスを見てもなかなかいい色合いで意外にかっこいい野鳥だと思う。

メスに比べオスの茶色は普通の家スズメと違って赤みがあり目立つ。

やはり野鳥は飛んでいる時が一番美しいと思う。

「人吉市の山翡翠」、「肥薩線に沿った球磨川流域のヤマセミカワセミ」2冊の写真集を八代周辺にお住いのそうそうたる野鳥写真家の皆さんがお祝いをしてくださった。皆さん野鳥の話になると止まらない・・。楽しく、良い時間を一緒に過ごせたて大変嬉しかった。この場を借りて感謝申し上げたい。しかし皆さんお持ちになった写真プリント!どうしてあんなに綺麗に撮影できるのか?素晴らしい秀逸の画像ばかりで圧倒されてしまった。いい加減な写真で写真集など出した筆者は肩身が狭かった。

 熊本空港に降りる前、降りてから・・・まだまだ熊本地震の爪痕は癒えていない。そんな中で、野鳥がらみの話で明るい笑顔が少しでも見られたのはホッとする瞬間だった。
阿蘇の外輪山の崖崩れ、道路も寸断されている。

九州道もまだこんなにうねっている。完全に平らにはならないのだろうか?余震があるたびに別の所がうねったりしているのではないかと思うほど。日常生活への悪影響は計り知れないだろう。察するに余りある状況だ。

2017年2月25日土曜日

採餌カワセミのデカすぎた獲物!  One day Common kingfisher got big fish, too much.

カワセミもヤマセミもそれぞれ分相応の魚を得ることで、生活エリアが重複しても問題なく共存しているのは以前も述べたとおりだ。

 現実的に、人吉エリアでだけだろうが、ヤマセミとカワセミが一緒に一つの画面に入っている画像は思いのほか数多く撮影出来ている。採餌場所で一緒にいる場面や羽休め中に架線上で一緒にいるシーンなども撮影出来ている。

 特に人吉エリアにおいては繁殖用のヤマセミの巣穴とカワセミの巣穴がすぐ近所に並んでいたりする。これを見ても共存共栄している様が見て取れる。

 そのカワセミが身分不相応な獲物を獲ってしまったケースが此処にある。何とも大きな魚を獲ってしまい、ギターを抱えた演奏者のようなスタイルで枝に留まっているシーンからご紹介。

カワセミの大きさと魚の大きさを比べてみれば…獲物は大きすぎ!

まだ尻尾を跳ねるので魚が生きているのが判る。

せーの!で放り上げて咥えなおす。

そのまま枝に叩きつけて完全に息の根を止め、背骨を砕く。この際カワセミは力が入るので瞬膜と言う第2の瞼が閉じる。宇宙人のような顔になってちょっと怖い。(実際に宇宙人を見たことは無いが・・・)

打ち叩かれてだんだん魚が柔らかくなっていく。

柔らかくなった獲物を飲みに掛かるカワセミ、しかし時間が掛かる。

カワセミの体長の半分以上の大きさの獲物を飲みこむカワセミ。


2017年2月24日金曜日

人吉市の隣、相良村川辺川のヤマセミ。 Crested kingfisher living in Kawabe-river of Sagara Village.

 人吉市のヤマセミはさんざん特集され、筆者の3冊目になるヤマセミ写真集でも人気を博しているようだが、実は人吉市の隣の相良村を流れる球磨川支流、川辺川にも当然ヤマセミは沢山生活している。

 川辺川に限らず、鳩胸川、胸川、万江川(まえがわ)山田川といった球磨川支流にもそれぞれヤマセミが生活している。当然支流は球磨川本流よりはるかに狭く細い。その分ヤマセミとの距離が近いように思うが、逆に警戒心が強いので人吉市内で視られるヤマセミとは違ってはるかに接触が難しい。まず車の中から出ないと観察撮影は無理だろう。

 少なくとも毎日同じ格好で、同じ時間に同じ場所に通えばヤマセミの方も慣れるので、車から降りただけでは飛び去らないと思うが、筆者の経験値からすると三日間同じ時間に同じ場所に同じいで立ちで通わないと「慣れてもらう」までには成らない。時間が掛かるのだ。

晴れた日の水の色は球磨川本流よりはるかに綺麗に見える。


ここ7年のうちに増水により上流部から運ばれた土砂の洲が出来た。


陽が翳ると、水の色は暗くなるが激流に飛ぶヤマセミは変わらない。


2017年2月23日木曜日

カワセミのダイブから餌をゲットまでの一部始終! Behavior of a kingfisher's feeding, everything.

  球磨川支流でも、東京郊外武蔵野の野川でも、カワセミの採餌シーンを観察する機会は非常に多い。最近は都心でもカワセミが帰ってきたせいか、あちこちでチャポン!と言う水音がすると綺麗なカワセミが水面を舐めるように飛び去るのを目撃する。

 カワセミが居た!とカメラと三脚を抱えて小走りに追い掛ける御仁が多い様だが、追えば追うほど気配を察して逃げまくるのが野鳥だ。
 カメラを持ってたまたま出遭ったカワセミを「撮れた!」と悦び自慢したい気持ちは痛いほど良く判るが、それで終わり?と言いたくなる。

 カワセミの色々な生態、場面を撮影したいとは思わないのだろうか?まずは1日じっくり地元のカワセミの行動パターンを観察して、留まる所、採餌する所、人が来た場合何処へ退避するか・・・など、調べてからおもむろに機材を抱えて行かれると良いと思うが如何だろう?


チャポンと言う音は全身が水に消えてから出るのだ。

餌は小振りだが、見事にゲット!素晴らしい。




見事、餌をゲットして飲みこむ場所へ移動。今日は此処まで、実はこのカワセミ、この直後バカでかい獲物をゲットして往生する。それはまた後日ご紹介。

2017年2月22日水曜日

果たしてヤマセミは負けず嫌いなのか? Is the Crested kingfisher emulous?

 ヤマセミという野鳥は非常に警戒心が強く、なおかつ攻撃的で縄張りを守る際は猛烈な闘争心で闘いを繰り広げる事は、事ある毎に説明してきたが、日常生活でもちょっとした事で負けず嫌いを感ずるシーンをよく目にする。

 今日の連続撮影画像はそう取れなくもないシーンなのでご紹介したいと思う。岩の上でくつろいでいたヤマセミが、自分のすぐ真横を飛んで行こうとするアオサギに腹を立てたのか、直ぐに飛び立ち後を追ったのだ。そうして最初は後れを取ったが抜き返す・・・というシーン。

 本当はあくまで偶然の場面で、負けず嫌いとは全然関係ないかもしれないが、撮影している方からすれば見ていて面白くてしょうがない場面だった。

岩に留まっている自分めがけて突然飛来した大きなアオサギに腹を立てたのだろうか?一声鳴いて岩を飛び立ったヤマセミ。




初速で負けているヤマセミだが気合いを入れて追い始めた。



ほぼ並んで、抜こうとしている本気のヤマセミ。