2017年3月29日水曜日

再び春先のウグイスとメジロ。 This is a bush warbler and a Japanese white-eye of the early spring again.

  久しぶりに野川でウグイスを見かけたので、ウグイスとメジロの画像をアップしてみた。
 このサイトをいつもご覧頂いている野鳥撮影に関してベテランの方々は、「何をいまさら」とお思いだろうが、実は信じがたい事だが未だに梅に鶯と思い込んでいる方が多いのだ。

 それに春に成ると、南方からウグイスが庭の梅の木に来るものだと思い込んでいる人もいるのだ。それはそれでそう思い込んでいても幸せなのだろうが、このサイトではやはりきちんとご説明しておきたいと思うのだ。
「合わずの間の屏風絵」の話
 山科の天台宗五箇室門跡・毘沙門堂に通常は”梅にウグイス、竹にスズメ” の組み合わせで描くはずのところを、梅に山鳥、竹にヒヨドリが描かれた襖のある客間が存在していて、ここに通された客は「木に鳥が合っていない」  「鳥が合わない」→ 「とりあわない」・・・ウチはあんたには取り合いません、お帰りくださいという事なんだそうだ。これに気づかない場合、教養がないヤツだと馬鹿にされるのだとか・・・。非常に嫌らしい陰湿さを感ずる。

 しかし、この話などは、実は巷の街雀が噂話としてまことしやかに言い伝える、いわば昔の都市伝説に近いと思う。何故なら当の毘沙門堂のHPには一言もこの事が述べられていない。大体狩野派の著名な絵描きに、客を追い返すための屏風絵をわざわざ描かせたりするだろうか?画家は本来自分が納得したものしか描かない。もし京都人がその「イケズ」を良しとするのであれば、他にも同類が在ってしかるべきものだが一つも無いようだ。
問題の屏風、ちゃんと梅の木に小鳥が描かれている。

 大体、花が咲いている梅に本来藪の中で生活するウグイスは来ない!頻繁に来るのは梅の花の蜜を求めるメジロであって、メジロとウグイスの判別も出来ない無知な人間にこのような問答のような屏風を見せて何が判るものか。それに屏風を良く見ると梅ノ木そのものにはちゃんと別の小鳥が描かれているではないか。山鳥が梅に留まっている訳ではないのだ。

 まあ、ウグイスとメジロの話はこの程度にして、春先のウグイスとメジロの画像をお届けしよう。







以上上段4カットがウグイス、下段3カットがメジロ。