2017年8月2日水曜日

団塊世代は蓮の花がお好き? Does the baby-boom generation like a flower of a lotus?

 団塊世代の花好きは、一時期住宅地肥料公害という言葉が世の中を賑わせた事でも良く判る。なんでこんなニュースが流れたかというと、団塊世代が揃って60歳に成り、定年退職した今から9年ほど前のあるブームが原因だ。
 当ブログでもご存知の通り、団塊世代は凝り性で負けず嫌い!スキー板でもテニスラケットでも「プロ仕様」という言葉や表示にメチャ弱い。

 その団塊世代が、名実共にサンデー毎日になり、暇を持て余した挙句目を付けたのがガーデニングだ。マンションの高層階に住んでいるにもかかわらず、アウトドア・ガーデニングのお店に行って木製のラティス(格子の柵)を購入。
 自宅のベランダに張りめぐらせ、「ウチも今流行りのガーデニングやってます!」と自己主張したのだ。

 もちろん、それで終わらないのが団塊世代!花を育て、野菜を育て「隣の家より大きい花を咲かせたい、隣のキュウリより大きな実を育てたい!」と競って頑張るのだ。

 で、ここからが本番!

 花や野菜には肥料が必要なのは言うまでもない。しかし団塊世代は簡単にできる・お手軽ベランダ・ガーデニング肥料・・・・なんてものには目もくれない。リン・カリ・窒素など肥料三要素をすべてプロ用の袋ごと買って来るのだ。「俺は理科系だからこんなの簡単だよ!」と、家族に良い所を見せようと頑張るのだ、専門書を読み漁り、ネット検索でモーレツに学んでしまったらしい。

 結果、1シーズンは良い。綺麗な花は咲くし、キュウリやトマトもできる。ちゃんと茄子は離して作るなどそれなりに勉強した成果は上がるのだ。家族にも褒められ得意満面。
 しかし、2年と続かないのが団塊世代の飽きっぽさ。いったん満足すると「継続」する根気や努力が無いのだ。これが団地肥料公害の原点!

 いつの間にかベランダで雨ざらしになったリン、カリ、窒素の各肥料はどうなった?紙袋は破れ、雨に流れた肥料は雨どいを伝って団地の排水路に集合して滝となった流れていく。マンション下流域の土壌は過剰の肥料攻撃を受け植物は枯れる、土壌は変わり、下流域の一戸建ての家庭の庭の青かったアジサイが皆ピンクに成ってしまう・・・。

 ガーデニング・ブームと肥料公害は数年で去っていったが、またいつ来るかわからない。恐ろしい団塊世代の「凝り性」のレポートのほんの一例をご紹介。

 今日のブログは、その公害には縁のない綺麗なハスの花のお話。

 筆者は上野の不忍池の蓮を毎年観察しているし、種を貰ってきて発芽させ、自宅で育てている。しかし、ピンクの花ばかりでいささか飽きてきたところ、熊本県人吉市の青井阿蘇神社という由緒正しい国宝の神社に咲いている白いハスの花を発見!撮影してみた。今までピンクばかり見て来たので、白い大きな花はそれなりに新鮮だった。



たった一凛、薄いピンクの花が咲いていてこれまた新鮮だった。種類が違うのだろうな。


大正10年に造られた赤い橋を渡って非常に珍しい茅葺屋根の門をくぐって青井阿蘇神社へ・・・。写真撮影の素材は間違いなく多い人吉だ。