2017年8月19日土曜日

団塊世代のクラス会・同期会少し工夫をしたら如何だろう?  There are many styles about class OB meetings of baby boomers.

 拙著「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」、あるいはこのブログの同名タイトル前半にも自分の経験値からいろいろクラス会に関して書いたが、団塊世代は色々な環境下で異なった育ち方をし、色々な価値観を持った方が居るので、団塊世代同士と言えども一般常識や「普通」という事が共通事項ではないケースが多い。
ご参考:2014年2月1日のこのブログ過去データ
http://yamasemiweb.blogspot.jp/2014/02/do-you-know-what-baby-boomer-was-other.html

 例えば四国や沖縄では七五三という子供の祝い事があまり盛んでは無かったり、厳冬期・農閑期に学校の休みが長い為、夏休みが短かったりする。9月1日が必ず二学期の始業日では無かったりする。今でも北海道などは一般的に夏休みと冬休みの長さが一緒(25日間)だ!
 だから歳をとって余計頑固者になった団塊世代で都会育ちの高齢者は「二学期の始まりは9月1日に決まってんじゃん!」等と言う者もいるが実際は大間違いなのだ。九州の熊本県などでは逆に春休みが20日間、つまり3週間程もあるのだ。これはそれなりの環境・事情があるからそうなっているのだろう、良い悪い、正しい間違っている・・・の問題ではない。

 こういう地方で育ち東京に出て来て中学・高校・専門学校・大学に進んだ者たちが、それぞれの学校でのクラス会や同期会を開く段になると初めて一般常識の地域差にぶち当たる事がある。

 筆者は小学校を4カ所(東京1カ所、北九州小倉で2カ所、熊本県の八代市で1カ所)、中学校を2カ所(熊本で1カ所、東京の世田谷で1カ所)通ったので色々な環境を体験してきた。全部国公立で男女共学なのでいわゆる私学の特殊性は知らない。

 当然、皆と一緒に団塊世代の一員として大きくなり歳をとり、還暦を過ぎてクラス会や同期会の幹事を担当しお手伝いをして来た。小学校で6~7回、中学校で3~4回、高校も5~6回は運営したただろうか。もっともこれは回数が多ければ良いというモノでもなく、その中身と質に重要な意味があるのだが。

 数人~十数人で何処かレストランを借り、単に食事をして、喋り足りないから二次会と称して場所を替え三々五々散っていく・・・という程度の簡単なクラス会では経験値としての意味はあまり無い。
 しかし一般的には、単に集まって飲んで食事をして話して・・と言った上記のようなクラス会が普通なのだろう。

 しかし30年近く、人気アパレル企業の宣伝販促部に居たり、広告代理店で大きな国内外の会議・セレモニー、あるいは結婚式や葬式と言った演出絡みの催事を手掛けて来ただけに、その程度のレベルの集まりはきちんとした催事だとは思って来なかった。いわゆる職業病かもしれない。
 裏方として、運営する以上は参加者に良かった、楽しかった、良い思い出に成った!と言われるような演出で実施し、感動が生まれなければやった意味が無いと思ってしまうのだ。其の創作努力、演出効果の出来不出来こそ裏方の醍醐味?・というのを楽しみながら、無上の喜びとしてきた一種の癖なのだ。

 「久しぶりに集まって、顔を見て話さえできれば・・」というメンバーが中心で開くと味気ない、ただ集まるだけのクラス会・同期会になり、後は参加者のキャラクターに頼るしかなくなってしまう。昔無口で引っ込み思案だった者はほとんどしゃべらず、昔も今もうるさいほど喋りまくる人間主導の集まりになってしまったりする。

 クラス会・同期会はただの酒好きが集まって盛り上がる飲み会とは訳が違う。やはりその昔同じ空気を吸って育ち、肩が触れ合って生活した者同士が一時期を想い出しながら、今どうしている、これからどうするなどを語り合う場であってほしい。

 筆者を含めて日本人の5人に1人はアルコールを受け付けない体質だ。飲めない人間が敬遠する単なる飲み会と違い、結婚式や歓送迎会同様アルコールを飲めない人間もクラス会には参加する。
 其れに加え、元は飲めても医者から絶対にダメ!と言われている人間なども増え、60歳を過ぎれば参加者の半分はノンアルコールのメンバーになるのが団塊世代のクラス会だ。
 とかく酒飲みの常識で行われがちなこの手の集まり、昨今はマイノリティである飲まない人、飲めない人も半数は居るという事を前提で企画する必要が在ろう。
 昨今のノンアルコール飲料の急増を見てみるが良い。ノンアルコールのビール、ワイン、梅酒のTV広告の如何に増えた事か。
 
 同時にやはり、飲んで騒いで話すだけではなく、当時の様子を写真を集めてスライドショーにして観ながら話を盛り上げたり、最遠方からの参加者をサプライズ登場させたり、簡単な相互プレゼント交換会をプログラムしたり、何らかの演出が欲しい所だ。

 学生運動のあおりで卒業アルバムの無かった横浜国立大学教育学部久しぶりのクラス会(昨年開催)では、事前にありったけの当時撮影の写真をベースに手作りのアルバムを作成し、参加者に配った。別に筆者は幹事ではなかったが、クラス会を盛り上げ参加者に喜んでもらえれば充分、対価は求めない。参加者各自がクラス会をどうとらえるかは、各自の思い入れや考え方で違って良いと思う。

 筆者が幹事メンバーとして参加したクラス会・同期会は殆どと言って良い程この手の演出を盛り込み、毎回大成功で終わっている。
 更には会の模様などを撮影して置いて、後日参加できなかった者たちにも、次回は是非参加したいと思わせる努力もする。勿論、知恵を集めて幹事たちと一緒に事前打ち合わせなどを入念に行っての事だ、決して一人で出来るものではない。

 クラス会や同期会は、30歳~40歳代においてはその時点で幸福な者や人生に成功している者が主に参加するという、勿論自慢したいからだ。 しかし還暦を過ぎてのそれは、もうこれで二度と逢えないかもしれない、ある意味お別れの要素が存在するのも否めない。
 そうであれば、団塊世代のクラス会・同期会は最後の集まりを意識して多少の演出などに心掛けてみては如何だろう?
例えば北九州・小倉の小学校の東京在住者による臨時クラス会。

同じく小倉のメンバー宅で開催した北九州でのクラス会。メンバー宅の庭を灯りで演出し、料理もすべて手造りで行った。
また別の機会には東京で行方の判る全員参加のクラス会を行った。参加者21名中11名が東京以外から駆け付けた。これは事後に報告書を兼ねて送ったものの一部。
世田谷区の中学校のクラス会。
スライドショーでメンバーによる次の親睦会へ繋げていった。

高校のクラス会。国道246(三軒茶屋)裏のフレンチレストランで実施。報告書はもちろん全員へ発送、模様を動画でYoutubeに投稿。来られなかった者でも臨場感を味わえるようにした。

同期会ともなれば会場も広く、全クラス入り混じっての盛り上がりだ。幹事も各クラスから代表が出て、10名ほどの幹事が協力する。

女子幹事も自ら赤い大きな蝶ネクタイで司会も兼ねて大奮闘!スライドショーも2面マルチで事前の編集に大変な時間を要する。

パワポで作成し、当日はPCとプロジェクター操作のスキルが必要だ。

高校時代に流行ったモノ、Beatlesは外せない。

映画やTV番組など参加者が懐かしいと思うものを網羅。

団塊世代としての認識をふまえつつ、同期会・クラス会は盛り上がっていく。