2018年2月15日木曜日

人吉盆地に野鳥宝庫の湿原・湿地帯を発見! I found wild bird sanctuary wetlands / wetlands in the Hitoyoshi Basin!

 天気予報通り人吉入り二日目は朝から非常に弱い雨模様。カメラを提げての球磨川土手におけるヤマセミ観察は難しいので、車の中から観察できるエリアを開拓しようと人吉市地中心部から郊外へ車を走らせた。川辺川周辺ではなく、球磨川本流周辺。

 人吉盆地には球磨川(支流含め)流域に幾つかの小さな湿原・湿地帯がある。今回はそのうちの一か所なのだが、さほど大きな湿地帯ではない。木道完備の国内でも有名な大きな湿地帯ではないが、真冬の2月に野鳥がこれだけ生息しているとは夢にも思わなかった。

 人吉盆地は周囲を山に囲われているので、湧水、細い河川が無数に存在する。いずれも球磨川本流に直接、あるいは川辺川、胸川、万江川、山田川、鹿目川、永野川など球磨川支流(実はこれらも一級河川なのだ)の附近に点在している。
 湿原・湿地帯の冬景色を御存じだろうか?関東・東京近郊にある多くの葦原中心の湿地帯(霞ヶ浦周辺・渡良瀬遊水地など)とは異なって、色々な植物が枯れて折り重なり複雑な状態を醸しだしている人吉盆地の湿地帯は野鳥たちが身を隠すには最適の場所である事を今回知った。

 雨で暗く、綺麗な画像とは言えないが、各種湿地帯に多い野鳥を撮影できたので、第一報をレポートしてみたい。此処で視られた主な野鳥はタシギ、タマシギ、ヒクイナ、セッカ、タヒバリ、イカルチドリ等だ。ただ時々カラスの群れが通過するためあっという間に目の前に居た野鳥が飛び去って茂みに駆け込んでしまう事も多い。撮影するには困難な場所でもある。

 人吉の中心部で出遭えるヤマセミと異なって、車の中から撮影しようとしても乗り入れなど場所的に限界がある上、歩きで傍へ近寄ると警戒心の強い野鳥たちは動きを止め藪から出てこない。夏期で在れば前夜からブラインドもしくはテントを張っての観察であれば十分可能だろうが、厳冬期で雪も多い今の時期は南極もしくは冬山仕様で臨む覚悟が必要だろう。
タシギ

タシギ(日没後)

ヒクイナ(日没後)

ヒクイナ(日没後)

タマシギ

タマシギ

タマシギ

セッカ

帰京後、各野鳥別の生態レポートをアップする予定。今回は既にヤマセミを7か所で観察撮影できているので、人吉入り二日目でヤマセミ情報も満載だ。